7 教育学文献学習ノート(24) 石垣雅也「授業・学習指導における『子どもの事実』をつかむ方法意識-城丸章夫の指導論を手がかりに-」(日本臨床教育学会『臨床教育学研究』第8巻 2020)
(2020刊行 2021.9.29-30通読 2021.10.26-2022.1.6ノ-ト作成) 石垣雅也さんは、2010年代半ば頃から、三重大学教育学部で私の同僚だった大日方真史先生の授業の学外講師として三重大学に来られていて、時々お会いしていました。また、私は三重大在籍時代の終わり近い頃から、石垣さんが中心メンバーのひとりである「教科研若手の会(西)」「授業の中の子ども理解と教育実践研究会」など関西エリアで開かれる研究会に何度か参加させていただいています。2018年度に私が三重大学退職・京都への転居のために研究室・自宅の個人蔵書の断捨離を進めていた時に、石垣さんは拙宅まで来て下さり、学級文庫の蔵書に加えていただくということで、福音館の「こどものとも」「かがくのとも」などのシリーズをたくさん引き取って下さいました。最近では私は、「いしがき実践 looking back または encore」というzoomによるシリーズ研究会(11/3で7回目、継続中)にも参加して、石垣さんの初任の頃からの実践について詳しく聞く機会を得て、大いに刺激を得ています。 そうした繋がりの中で、本論文以外にも石垣さんの以下のような実践報告があることを知りました。下記以外にも私が知らない報告が多数あるだろうと思いますが、取り敢えず読むことができたものだけを列挙してみます。 ●「安心と自由」そして「希望と勇気」の風を滋賀から (『教育』 No.741 2007.10) ●青年教師の困難から希望への道筋を考える-「立ち止まって考える」ための時間と仲間のつながりを- (『教育』 No.766 2009.11) ●考え悩み合う時間のなかで教師は育つ 教師が、子どもが、育つ条件 (教育科学研究会編『教育実践と教育学の再生2 教育実践と教師 その困難と希望』 かもがわ出版 2013.6.30) ●子ども理解から始まるカリキュラム・マネジメント (グループ・ディダクティカ編『深い学びを紡ぎだす 教科と子どもの視点から』 黎明書房 2019.1.20) ●(鈴木有と共著)通常学級で学習に困難を抱える子どもへの指導 (教育 No.888 2020.1) ところで、本ノートで取り上げる日本臨床教育学会研究紀要掲載論文のことは、「教育学文献学習ノート(22)-2」で取り上げた神代健彦論文「