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85 【アーカイブ25】[氾濫する教育のコトバ No.5]生きる力 (『教育』No.969 2026.10 旬報社)

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  ※本ブログのバックナンバー一覧は⇒ こちら   『教育』N0.963(2026.6)掲載の「(俗称)ゆとり教育」に続き、本田伊克教科研副委員長発案の[氾濫する教育のコトバ]シリーズの5回目として掲載していただきました。  4ページの小文ですが、元ネタは私の研究者人生で唯一の単著『「生きる力」論批判』(三重大学出版会 2019)です。同書は私が30年在職した三重大学教育学部での在職最終年度末に上梓したものです。記憶が曖昧なのですが300部程度を印刷していただき、半数を私が買い取ったように思います。手持ち分で買い取っていただいたのは僅かで、ほとんどを謹呈しました。手持ちがなくなると出版会の在庫を追加で買い取りました。手元の販売・贈呈記録では今までに8人に販売、204人に謹呈しています。但し、私の手元の本が残り少なくなったのでPDF版で11人に差し上げました。つまり、私から本(実物)を受け取って下さった方は201人ということになります。印刷部数の3分の2は自分で捌いたことになるので、実質的には自費出版ですね。残り100部くらいはあったはずですが、昨年末に久々に三重大学出版会に問い合わせたところ、在庫はないとのことでした。一般書店で100部も売れたとは思えないので、おそらく多くは返品・裁断されてしまったんだろうと思います。  全269ページの本ですが、PDFファイルでは1.5MBなのでメール添付で送ることができます。関心を持っていただいた方はコメント欄に書いていただければ連絡をとらせていただきます。  7年前の出版のことばかり書きましたが、本文にも書いたとおり「生きる力」なる教育目標概念は約20年くらい中教審・文科省界隈で一世を風靡した後、現在ではほぼfade outしかけていると私は見ていますが、教育政策関係者には捨てるなら捨てるできちんと総括してほしいものです。

84 読書ノート 泉宜弘『いつか どこかで… 子どもの生活と文化*考』

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(2026.5.20刊行  2026.8.25-9.9通読  2026.9.10-12ノート作成)  第64回教育科学研究会全国大会・関西大会@大阪暁光高校(2026.8.8-10)の会場で泉宜彦さんと初めてお会いし、思いがけず本書をご恵贈いただきました。泉さんへのお礼として「必ず通読してコメントを書かせていただきます」と申し上げました。ここでお約束を果たしたいと思います。  泉さんと「初めて」お会いしたというのは、実は「対面では」という意味です。私は2024.5.29以来、都留文科大学『教育』を読む会の月例会にリモートで参加させていただいています。(今年7/22の例会が三重大学名誉教授懇談会と重なってしまったために唯一欠席した以外は)延べ27回休まず参加しています。泉さんは小学校教員(東京)を退職された後、都留文科大学教職支援センター特任教授として学生指導に取り組まれ、昨年度末に都留文科大学を退職された後も件の月例会にも参加されています。  本書「 おわりに 」には、次のように書かれています。 【 1980年から、板橋区立徳丸小学校、高島第一小学校、文京区立小日向小学校、関口台小学校、明化小学校と38年間学校現場で働いてきました。その後都留文科大学で教職支援の仕事を8年間続けてきました。今回は、現場での仕事のなかで書いてきた文章をまとめてみました。さまざまな機会に書き綴ることで、自ら学び得たことがあったのだと思っています。 】(P.318)  本書の、構成は以下の通りです。  黄色のラインマーカーの跡がついているのは、私が泉さんの一文一文を読むたびに印を入れたからです。数えてみると、62の文章が収録されていました。長い文章で11ぺージ、短いものは1ページです。原著の所収誌(掲載順)は以下の通りです。『子ども会・少年団』『子どもの遊びと手の労働研究会会報』『子どもの遊びと手の労働研究』『子どもの文化』『作文と教育』『別冊教育技術』『現代と教育』『演劇と教育』『文京の教育』『しんぶん赤旗』『日本の学童ほいく』『日本の子どもと生活綴方の50年』『教育』『文京自治研・所報』『板教組ニュース』  中でも『文京の教育』がダントツに多く、全62編中27編、4割以上がここからの転載でした。  泉さんと私の共通の研究フィールドである教育科学研究会の機関誌『教育』からも2016年4月...

83 教育学文献学習ノート(40) 渡邉保博『「さびしい人のいない」保育園づくりと生活保育の探究 学校との関係を問い続けたある保育園の実践史に学ぶ』(2023)

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※-02 「教育学文献学習ノート」バックナンバー

 「※-01」の本ブログ全体のバックナンバーの中から「教育学文献学習ノート」シリーズだけを抜粋しました。 (もともと、Facebookにかつて存在した「note」機能などを使用して発信し始めたシリーズなので、ブログ上には未転載のものもあります。徐々に整備していきます。閲覧の便宜も考慮して、シリーズとしての番号の若い順に掲載します。ブログの通し番号は薄く表示します。) 18   【アーカイブ03】 教育学文献学習ノート(6):『教育』2020.10月号櫻井歓論文「立憲的教養の場としての学校」の「立憲的教養を育む場としての学校」の項における勝田守一「学校の機能と役割」(1960)の紹介と勝田の原著を読んで  (2022.8.11) 68 【アーカイブ18】  教育学文献学習ノート(7) 坂元忠芳『情動と感情の教育学』(2000) (2025.12.7) 25 【アーカイブ 09】 教育学文献学習ノート(8)吉益敏文「教職志望の学生がもつ『子ども理解』概念についての考察-大学生の授業感想をもとに-」(2018)/「人間発達援助職としての教師論の考察(1)-勝田守一の教師論に着目して-」(2020)  (2020.12.27/2022.12.13編集) 26 【アーカイブ 10】 教育学文献学習ノート(9)吉益敏文・山﨑隆夫・花城詩・齋藤修・篠崎純子『学級崩壊 荒れる子どもは何を求めているのか』(高文研) (2021.1.9/2022.12.13編集) 19 【アーカイブ04】 教育学文献学習ノート(14):2018-2021教育政策(関連)文書群  (2021.3.11-13)  32 【アーカイブ 11】 教育学文献学習ノート(19)佐貫浩『学力・人格と教育実践 変革的な主体性をはぐくむ』(大月書店 2019.7.12刊行) (2023.8.25) 33 【アーカイブ 12】 教育学文献学習ノート(20)佐貫浩『「知識基盤社会」論批判 学力・教育の未来像』(花伝社 2020.3.5刊行) (2023.8.25) 8 【アーカイブ01】 教育学文献学習ノート(21)藤原辰史「子どもの商品化に抗する思想」(『教育』No.907 旬報社 2021.8)  (2022.2.9) 3  教育学文献学習ノート(22)-1 神代健彦編『...

82 2026年度前期京都女子大学「教育課程論」受講生の小レポートへの佐藤のコメント集

  2026.8.18に京都女子大学前期「教育課程論」の最終レポート通読・コメントと37名の受講生への成績通知作業を終了し、そのことについてFacebookに投稿しました。その後その投稿文を本ブログに「81 【アーカイブ24】」として収録しました。それに続く本投稿との関係で必要と考えたからです。  本投稿は、私の1983年度以来44年間の大学教師生活でやったことのない試みです。前期「教育課程論」全15回のうち第14回までの毎回、受講生に小レポートを学内システム(京女大LMS)に投稿してもらい、私からも次回授業までに一人一人の小レポートにコメントを投稿してきたのですが、そのコメントの抜粋集です。  なぜその作業をしたかというと、全37名中の投稿者(毎回30数名)に対して毎週それなりに時間をかけて届けてきた担当講師としてのメッセージを、自分でレビューしてみたくなったんです。  「81」で紹介したように、私が担当している京女大「教育課程論」では、開講当初に受講生に対して毎回提出する小レポートや時々要求するグループ討論記録などを中心にしたポートフォリオ(学習過程の記録)を蓄積していくこと、それを最終レポートの第Ⅰ部として収録することを要求しています。基本はcopy&pasteで済む作業ですが、それをどれだけの受講生が毎回の授業後に行なっているかはチェックしたりしてません。最終レポート作成時にあわててまとめて作る受講生もいるかもしれません。しかしいずれにしても少なくない受講生が、ポートフォリオを作成することで授業開始当初からの自分の学びの広がり、深まりを実感できて有意義だったという感想を最終レポートに記載しています。  私自身はかつて三重大学教育学部在職時代に「教育課程論」授業で《第Ⅰ部ポートフォリオ+第Ⅱ部総括的な設問》というスタイルの最終レポートを課すようになった当初は、80~100人前後✕2~3コマの「教育課程論」を担当していたこともあり、1人の最終レポートの通読時間は20~30分で、第Ⅰ部ポートフォリオについては(そこに収録されている小レポートは授業期間に既に通読・コメントしているものなので)ざっと流し見(^^;)するだけで、末尾のポートフォリオ作成の振り返りの部分だけを読んでいました。  一方京都女子大学「教育課程論」は2020年度以来今年で7年度...