45 教育学文献学習ノート(34)-2 倉持祐二「小学校社会科に求められる『社会的な見方・考え方』を考える」(京都橘大学研究紀要 50号) (2025.1.11)
(2024.2.22刊行 2024通読 (ノート作成 2025.1.9-11) 2024.1.8に投稿した「教育学文献学習ノート」の通し番号が(36)なのになぜ本投稿が(34)-1なのかというと、2024.9.9に以下の投稿をしたからです。 39 教育学文献学習ノート(34) -1倉持祐二『食べることから始めてみよう~生活科・社会科・総合的な学習~』(喜楽研) https://gamlastan2021.blogspot.com/2024/09/3934-1.html 私と倉持さんとの交流史については(34)-1の冒頭に詳しく書いているので省略しますが、そちらの投稿での交流史記述の最後に書いているように、倉持さんとはここ6年近く「子どもを語ろう会」というサークルで同席しており、その交流の中で(34)-1の文献と(34)-2の文献をいただきました。当初2つの文献についてともに「教育学文献学習ノート(34)」としてとりあげさせていただくつもりだったのですが、(34)-1部分の執筆に時間を要しているうちに後期授業開始が近づいてそれができず、ちょうど4ヶ月経ってようやく本投稿の執筆に到りました。 本論文の構成は、以下の通りです。 「 Ⅰ.はじめに 」は、 第9期(2017年版)小学校・中学校学習指導要領の紹介から始まります。 第9期小学校学習指導要領「第2章第2節社会 第1 目標」 の記述には、 「 社会的な見方・考え方を働かせ ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を次のとおり育成することを目指す。 」(下線は佐藤) とあります。学習指導要領の検討は本ノートの主眼ではないため、第9期小学校学習指導要領のさらに立ち入った検討は行なわず、一つ前の 第8期(2008年版)小学校学習指導要領「第二章各教科第二節社会 第1 目標」 を見ると、 「 社会生活についての理解を図り,我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を育て,国際社会に生きる平和で民主的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養う。 」 とあり、さらに遡って 第7期(1998年版)小学校学習指導要領「第2章各教科第2節社会...