18 【アーカイブ03】教育学文献学習ノート(6):『教育』2020.10月号櫻井歓論文「立憲的教養の場としての学校」の「立憲的教養を育む場としての学校」の項における勝田守一「学校の機能と役割」(1960)の紹介と勝田の原著を読んで
(2020.10.22-23 執筆 2022.8.11一部修正)
※再録にあたって(2022.8.11)
昨日(8/10)の教育科学研究会第60回全国大会3日目「フォーラムB 勝田守一の教育学と現代」で櫻井歓氏(日本大学藝術学部)の報告「自主的に判断することの難しさ 『マスク社会』のなかで勝田教育学を読み直す」を拝聴しました。報告の中で、いずれも勝田から大きな影響を受けた堀尾輝久氏、宮沢康人氏、藤田昌士氏へのインタビュー記録を櫻井氏が科研報告書として公刊されており希望者は入手できるということを知り、さっそく面識がなかった櫻井氏に報告書希望のメールを書きました。
その際に、2年前に今回再録する櫻井論文に関する「教育学文献学習ノート(6)」を書いていたことを思い出しました。本文にあるようにこれは当時facebookの自分のタイムラインに投稿し、同じくfacebookの「全国『教育』を読む会」ページにもリンク先を投稿したものです。その時点で櫻井氏にも論文を検討させていただいた旨のご挨拶を送るべきだったと今となっては思いますが、面識がなかったために私の一方的発信だけで終えてしまいました。
昨日の櫻井氏へのメールで、この「学習ノート」をお届けしました。私は昨年6月頃から『能力と発達と学習-教育学入門Ⅰ』を手始めに勝田守一教育学の再学習や学習を本格的に開始したいと考え準備を始めたんですが、その後は「教育学文献学習ノート」の検討対象として最近の刊行物を優先してしまい、なかなか勝田の学習に取りかかれずに来ています。しかし、そろそろ腰を上げないといけないと思っているところです。
そこで、自分の勝田研究「再・キックオフ」のための区切りとして、2020.10.23にfacebookに投稿して以来タイムラインの遙か彼方に埋もれてしまっている本「ノート」をここに再録する次第です。
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【00】
本稿は当初、Facebookの「全国『教育』を読む会」グループのウォールに直接投稿する予定で書き始めたものです。結果的にあまりに長い文章になったため、私自身のウォールでの「ノート」としての投稿に変更し、「全国『教育』を読む会」グループのウォールからリンクを張らせていただくことにしました。
【01】
京都教科研2020年10月例会では、『教育』2020.10月号特集1「不自由を乗り越える教育の可能性」について、特に櫻井歓論文「立憲的教養の場としての学校」を中心に検討しました。例会全体については、吉益敏文副委員長からご報告があります。
私は10月例会開催に先立って、同特集の入澤佳菜報告「社会をつくる 子どもも私も」と米家直子報告「高校生議会での学び」から学ばせていただいたことを、この「全国『教育』を読む会」グループのタイムラインに投稿しました。ここでは例会での櫻井論文についての議論中に考えていたことを整理して投稿したいと思います。
【02】
櫻井論文の「立憲的教養」というキーワードはなかなか魅力的なものです。「立憲的教養」の定義・語義については、以下のように述べられています。
ここまではよくわかりました。
【03】
ちょっとわからなくなってきたのは、次ページで勝田守一に言及されるところからです。私の勝手な読み誤りによる紹介となることを防ぐために、該当部分を中略せずに再録します。先の引用の2つ目から間を置かずに続いている部分です。
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