51 【アーカイブ15】教育学文献学習ノート(38)-0 覚え書き

 以下は2025.5.28にFacebookの自分のタイムラインに投稿した文章です。「教育学文献学習ノート」シリーズは通常このブログに投稿するのですが、以下の文章は読んでいただいたわかる通り《予告編》でして、実質的な中身がないため、「(38)-1」以降を本ブログに投稿しようと考えました。
 
========================================== 
 2025.5.25に教育科学研究会教育学部会がリモートで開催され、本田伊克氏(宮城教育大学・教科研副委員長)が「教科研は学力をどう論じてきたか、いくべきか」と題して報告を行なわれ、これに対して佐貫浩氏と田中昌弥氏がコメントを述べられました。
 本田氏と佐貫氏からは報告資料が配付されましたが、これ自体は研究会内で配られたものであって公刊されたものではないので、直接言及することはしません。
 ただ、お二人の配付資料に紹介されていた諸文献の中に私も所持しているものがいろいろありましたので(中内敏夫著作集や坂元忠芳氏の私家版論集など、残念ながら所持していないものもあります)、この際「学力問題」に関連する諸文献をこれから学習していこうと考えています。そのための覚え書きとして文献リストを作りました(報告文書の註として掲載された順です)。
【本田伊克氏の配付資料から】
・教育科学研究会(2023)「研究活動方針 危機の時代のなかで子どもとともに生きる教育実践を社会的共同の力で創造する ─新自由主義社会への子どもの根源的な問いに応えて─」
・勝田守一「学校の機能と教科づくり」(1960)
・勝田守一「教育学とは何か」(1970)
・本田伊克「20世紀末の『成長・発達』と『学校』新局面において、学力と学習はいかに問われたか」(2010)
・藤岡貞彦「我々は、どこから来てどこへ行くのか―全国委員会合宿報告・教科研と戦後50年―」(1996)
・汐見稔幸「学力『低下』問題と新たな学力形成の課題としての総合学習」(2000)
・佐貫浩『学力・人格と教育実践―変革的な主体性をはぐくむ』(2019)
・佐貫浩「世界と自分を拓く学力と学習を―新自由主義の基盤で展開する学力問題を検討するための整理―」(2004)
・佐貫浩『学校と人間形成 学力・カリキュラム・市民形成』(2005)
○佐貫浩『「知識基盤社会」論批判―学力・教育の未来像』(2020)
○二宮厚美『人間発達の福祉国家論』(2023)
・)坂元忠芳「『教育的価値』論の発展のために―若い研究者への手紙―」(2010)
○坂元忠芳『情動と感情の教育学』(2010)
・4田中孝彦・藤田和也・教育科学研究会編『現実と向き合う教育学-教師という仕事を考える25章』(2010)
【佐貫浩氏の配付資料から】 *本田報告と重複するものは省略
・折出健二「『資質・能力』批判と人格形成の課題」(2018)
・松下佳代編著『<新しい能力>は教育を変えるか』(2010)
・国立教育政策研究所『国研ライブラリー 資質・能力 理論編』(2016)
 上記のうち「・」は未読、「○」は既読のものです。
 これらの文献群全体を通読するのは膨大な作業になってしまいますが、取りあえず自分が関心を持った文献から読んでいき、私の「佐藤年明私設教育課程論研究室のブログ」上に「教育学文献学習ノート(38)-1,2,3......」として随時投稿していこうと思っています。

 

コメント

このブログの人気の投稿

40 読書ノート 吉益敏文『SOSを出しつづけて―私の体験的教師論』(清風堂書店)

42 読書ノート 児美川孝一郎『新自由主義の40年 「生き方コントロール」の未来形』(青土社)

43 教育学文献学習ノート(35)児美川孝一郎『新自由主義教育の40年―「生き方コントロール」の未来形』(2024)の学びを深める