60 【メモ】京都女子大学「ジェンダーと教育」授業(2020-2024年度)の経過

 「京都女子大学ジェンダー教育研究所Annual Report(紀要)」への「『ジェンダーと教育』授業(2020-2024)を振り返って」と題する投稿を現在準備中です。報告中に過去5年度に渡る授業の経過を紹介したいのですが、詳細に書くと字数をオーバーしてしまうため、こちらに記載して参照註を付けることにしました。紀要投稿は2025.10.31締切で、受理されれば掲載されます。

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(2020年度)
第1回(2020.9.15)
 1.イントロダクション
  1-(1)いきなり意見交換
   ①「女らしく」と言われた記憶は? ②「女のくせに」と言われた記憶は?  
  1-(2)セックス・ジェンダー・セクシュアリティの定義
第2回(2020.9.22)
  2.「男・女」の区別・差異と性の多様性
   ―生物学的な性・性別自認・性的指向・性的表現について知る―
第3回(2020.9.29)
 3.生殖としての性とジェンダー
  3-(1)子どもたちとヒトの生命誕生について学ぶ
    3-(1)-1 日本の学習指導要領は「性交」を教えさせない
    3-(1)-2 小学校2年生に「性交」も含めて生命誕生を教えた野村正博実践(1988年)
第4回(2020.10.6)
  3-(2)文部科学省学習指導要領における「生殖の性」の位置付けの問題点
  3-(3)「生殖をめぐるジェンダー・バイアス」は、あるのだろうか?
第5回(2020.10.13)
 4.人間の性について学校教育ではどこまでとりあげることができるか?
  4-(1)「生殖」は性行動の一部→ふれあい・快楽/暴力・商行為としての性は扱えるか?
  4-(2)人間の性行動・性生活とprivacy
第6回(2020.10.20)
  5.『国際セクシュアリティガイダンス』からジェンダーについて学ぶ
第7回(2020.10.27)
 6.ジェンダー平等の視点から学習指導要領を検討する
    6-(0)「シラバス6」の学習活動を始めるにあたってぜひとも皆さんにお願いしたいこと
  6-(1)4人グループを編成し幼小中高学習指導要領の中から検討したい教科を選択する
  6-(2)グループ活動(学習指導要領を読み合い意見交換する)
第8回(2020.11.10)
  6-(3)各グループの検討結果の発表・交流
第9回(2020.11.17)
  7.「子どもたちとジェンダーについて考える学習プラン」づくり(1)
  7-(1)-1ジェンダーという概念(言葉)を子どもたちにどう伝え、教えるのか
  7-(1)-2活動/授業の対象(幼稚園・保育園○歳児/小学校〇学年/中学校〇学年/高等学校〇学年           ○○対象の社会教育)の決定
第10回(2020.11.24)
    7-(2)学習対象の発達段階の把握
  7-(3)学習テーマ案(どういう題材を通じてジェンダーについて学習するか)の検討(班活動2回目)
第11回(2020.12.1)
    7-(4)「学習指導案」への落とし込み作業
第12回(2020.12.8)
    7-(5)学習指導案のさらなる具体化・詳細化
第13回(2020.12.15)
  7-(6)学習指導案の完成
第14回(2020.12.22)
  各班の学習プラン発表会
第15回(2021.1.12)
 8.総括:これまでの学習を振り返り、感想・意見を交流する

(2021年度)
第1回(2021.9.20)
 1.イントロダクション
  1-(1)生育史に関する交流: ①「女らしく」と言われた経験   ②「女のくせに」と言われた経験
  1-(2)小中高の被教育体験に関する交流:
    ③女性差別(男女差別)について学習したり討論した経験
    ④sexual minorityについて、LGBTQについて学習したり討論した経験
  1-(3)フリートークテーマ①②③④に関するグループ討論
第2回(2021.9.27)
 2.性に関する諸概念の定義
  2-(1)ジェンダーの定義・セクシュアリティの定義
  2-(2)性の多様性について―生物学的な性・性自認・性的指向・性的表現
第3回(2021.10.4)
 3.セクシュアリティの視点・ジェンダー平等の視点から学習指導要領を検討する
  3-(1)「生殖の性」の位置付けの問題点―性交を教えることを禁じていること―
  3-(2)現行学習指導要領に「ジェンダー」の語はない!?
      ―2020年度「ジェンダーと教育」受講生の学習指導要領リサーチ成果から学ぶ―
第4回(2021.10.11)
 4.「生殖の性」の学習例
  4-(1)小学校2年生に「性交」も含めて生命誕生を教えた野村正博実践(1984年)のVTR視聴
   4-(2)野村実践についての意見交流
第5回(2021.10.18)
 5.人間の性について学校教育ではどこまでとりあげることができるか?
  5-(1)「生殖」は性行動の一部であるが、それならふれあい・快楽/暴力・商行為としての性につい         ても学校教育で扱えるか?
  5-(2)人間の性行動・性生活(の学習)とprivacy
第6回(2021.10.25)
 6.『国際セクシュアリティガイダンス』からジェンダーについて学ぶ
  6-(1)『ガイダンス』から学んだ点と疑問点を出し合う
第7回(2021.11.1)
   6-(2)『ガイダンス』から学んでジェンダー学習プランのアイデアを考える
第8回(2021.11.8)
 7.「子ども・若者たちとジェンダーについて考える学習プラン」づくり(1)
  7-(0)-1この授業で「子ども・若者たちとジェンダーについて考える学習プラン」づくりを行なう理由
    7-(0)-2班の編成
  7-(1)-1「学習プランのテーマ(仮)」の決定
    7-(1)-2ジェンダーという概念について、子どもたちにどう伝え、教えるのか
  7-(1)-3活動/授業の対象(幼稚園・保育園〇歳児/小学校〇学年/中学校〇学年/高等学校〇学年/〇〇対象の社会教育)の決定
第9回(2021.11.15)
    7-(0)-3(参考)学習対象の発達段階の把握
  7-(2)学習活動についての具体的な検討
    7-(2)-1どういう題材を用いて学習活動を行なうのか(候補)についての相談
      7-(2)-2学習活動で使用したい資料についてのリサーチ相談・分担
第10回(2021.11.29)
  7-(3)学習活動についての具体的検討
      7-(3)-1学習活動に使用する題材の検討・選択
     7-(3)-2授業の中で行なう具体的学習活動の候補を挙げ検討する
   7-(3)-3授業時間数の決定/各自の学習活動項目の決定
第11回(2021.12.6)
  7-(4)学習活動についての具体的検討(続)
    7-(4)-1学習活動の各項目の中に、発問・指示・説明(・その他)のいずれかを設定する
    7-(4)-2学習活動全体及び各時の学習活動の到達目標の設定
    7-(4)-3第12回授業(12/13)時間中に学習プラン(学習指導案)の全部を完成するために、さらに準備すべき事があれば確認し、各自で分担する
第12回(2021.12.13)
  7-(5)学習プランの完成
      7-(5)-1全体プランの総点検と完成
      7-(5)-2各学習活動の詳細の決定
  7-(5)-3発表会の準備・当日運営の役割分担決定
第13回(2021.12.20)
    7-(6)学習プラン発表会
第14回(2022.1.17)
    7-(7)学習プラン発表の総括と追加発表
第15回(2022.1.24)
  8.総括:これまでの学習を振り返り、感想・意見を交流する(「ジェンダーと教育」の授業全体を通じて学んだことの交流(ランダムグループ))

(2022年度)
第1回(2022.9.19)
 1.学習開始の前提として
  1-(1)生育史に関するアンケート交流:
      ①「女らしく」と言われた経験   ②「女のくせに」と言われた経験
  1-(2)グループ討論:この授業で、受講生は女性、担当講師のみ男性という形態でジェンダーについて学習することをどう考えるか?
第2回(2022.9.26)
 2.性に関する諸概念の定義
  2-(1)ジェンダーの定義・セクシュアリティの定義
  2-(2)性の多様性について ―生物学的な性・性自認・性的指向・性的表現
  2-(3)『【改訂版】国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(2018/2020邦訳)について
第3回(2022.10.3)
 3.敢えてまずmajority的視点(cisgender女性とcisgender男性の関係)からジェンダーを考える
  3-(1)小中高において女性差別・男女平等について学習した経験の交流
  3-(2)VTR視聴「クローズアップ現代 女らしくって言わないで! 声を上げ始めた若者たち」
           (2022.5.10  26m)
  3-(3)幼小中高での生活における「隠れたカリキュラム」として女性差別・女性蔑視・男性優位などを実感した経験の交流
第4回(2022.10.10)
 4.敢えてcisgenderの女性・男性の性行動(生殖の性)の学習について考える
  4-(1)小学校2年生に「性交」も含めて生命誕生を教えた野村正博実践(1988年)のVTR視聴
   4-(2)野村実践についての意見交流
第5回(2022.10.17)
 5.「多様な性」の現実を考える(1)
  VTR視聴「ABCドキュメンタリースペシャル パパがある日女性に」(2022.5.15朝日放送TV)と自由な意見交換
第6回(2022.10.24)
 5.「多様な性」の現実を考える(2)
  VTR視聴「ぼくたち、弁護士 "夫夫"です」(2022.5.29 50m)と自由な意見交換
第7回(2022.10.31)
 5.「多様な性」の現実を考える(3)
    「NNNドキュメント ワタシからボクになる~元女子プロレスラーの覚悟 密着600日~」と自由な意見交換
第8回(2022.11.7) 
 5.「多様な性」の現実を考える(4)
  VTR視聴「超多様性トークショー! なれそめ 『幸せのために別居婚を選んだ発達障害カップル」(2022.7.23   30m)と、自由な意見交換
 6.「多様な社会」の現実とあり方を考える
  VTR視聴「バリバラ マイノリティワンダーランド 朝鮮学校から多様性を考える」(2022.7.22 30m)と自由な意見交換
第9回(2022.11.14)
 7.「子ども・若者たちとジェンダーについて考える学習プラン」づくり
  7-(0)-1この授業で「子ども・若者たちとジェンダーについて考える学習プラン」づくりを行なう理由
  7-(0)-2 学習プラン個人案一覧表にもとづく第一次班の編成
  7-(1)-1「学習プランのタイトル」(仮)の設定
  7-(1)-2-1その学習プランによって、学習者に何を伝えたいか?
  7-(1)-2-2 その際特に、ジェンダーという概念について、子どもたちにどう伝え、教えるのか(あるいは、教えないのか)
第10回(2022.11.21)
     7-(2)第一次班全班の暫定プラン(=前回決めた(1)-1/(1)2-1/(1)2-2)の発表
     7-(3)第一次班の再編成または確定
     7-(4)「学習プランのタイトル」の決定
     7-(5)学習プランにおける「ジェンダー」の語の扱いの決定
     7-(6)-1(参考)学習対象の発達段階の把握
     7-(6)-2学習活動の対象(幼稚園・保育園/小学生(〇年生)/中学生(〇年生)/高校生(〇年生)/大学生/社会人)の決定
     7-(7)-1どういう題材(学習資料)を用いて学習活動を行なうのか(候補)についての相談
第11回(2022.11.28)
  7-(7)-2学習活動で使用する題材を次回確定するために必要な打ち合わせ/班メンバー自身がさらに学習すべき資料(授業に使う題材を含む)についてのリサーチ相談・分担
     7-(8)-1授業の中で行なう具体的学習活動の候補を挙げ検討する
第12回(2022.12.12)
  7-(7)-3この2週間のリサーチ結果についての報告・交流
  7-(8)-2学習活動の具体的構成
   7-(8)-2-1授業の中で行なう具体的学習活動の項目と各項目の学習内容
   7-(8)-2-2授業時間数の決定(一単位時間小=45分/中高=50分/大=90分)
      7-(8)-2-3学習者が学習活動に使用する題材の確定・学習プランへの明示
  7-(9) 学習活動の各項目において教師が行なう発問・指示・説明のシナリオづくり
     7-(10)学習者の反応・行動の予想
第13回(2022.12.19)
     7-(13)-1繰り上げ発表会
     7-(11)学習活動全体及び学習活動の到達目標の設定
     7-(12)学習プランファイルの完成
第14回(2022.12.26)
  7-(13)-2学習プラン発表会(1~6・8~10班):1回目の発表
第15回(2023.1.16)
  7-(13)-3学習プラン発表(1回目)の総括(班討論)
  7-(13)-4 学習プラン発表(2回目)
   7-(13)-5残り時間に余裕があれば、2回の班発表を終えての最終総括討論を短時間行なう

(2023年度)
第1回(2023.9.25)
 1.学習開始の前提として
  1-(1)生育史に関するアンケート:①「女らしく」と言われた経験 ②「女のくせに」と言われた経験
  1-(2)小中高において女性差別・男女平等について、及びsexual minorityについて学習した経験の交流
第2回(2023.10.2)
 2.性に関する諸概念の定義
  2-(1)ジェンダーの定義・セクシュアリティの定義
  2-(2)性の多様性について-生物学的な性・性自認・性的指向・性的表現
第3回(2023.1016)
 3.敢えてまずmajority的視点(cisgender女性とcisgender男性の関係)からジェンダーを考える
   3-(1)VTR視聴「クローズアップ現代 女らしくって言わないで! 声を上げ始めた若者たち」(2022.5.10           26m)と自由な意見交換
   3-(2)保幼小中高での生活における「隠れたカリキュラム」として女性差別・女性蔑視・男性優位などを実感した経験の交流
第4回(2023.10.23)
 4.敢えて「cisgenderの女性・男性の性行動(生殖の性)」の学習について考える
  4-(1)小学校2年生に「性交」も含めて生命誕生を教えた野村正博実践(1988年)のVTR視聴
  4-(2)小学校学習指導要領における「性」の扱い・「歯止め規定」について
   4-(3)野村実践についての意見交流
第5回(2023.10.30)
 5.「多様な性」の現実を考える(1)
  5-(1)VTR視聴「ABCドキュメンタリースペシャル パパがある日女性に」(2022.5.15)
    5-(2)小レポートNo.5作成・投稿とコメント投稿(任意)
第6回(2023.11.6)
 5.「多様な性」の現実を考える(2)
    ●VTR視聴「NNNドキュメント ワタシからボクになる~元女子プロレスラーの覚悟 密着600日~」(2022.10.24 )
    ●VTR視聴「NNNドキュメント'23 レインボーな僕~高校生のカミングアウト」 (2023.5.29 26m)
    ●短時間の意見交換と小レポートNo.6作成
第7回(2023.11.13)
 5.「多様な性」の現実を考える(3)
    ●VTR視聴「ぼくたち、弁護士 "夫夫"です」(2022.5.29 50m) 
    ●VTR視聴「超多様性トークショー!なれそめ 元警察官&元消防師! 同性カップル」(2023.4.1430m)
    ●短時間の意見交換と小レポートNo.7作成
第8回(2023.11.20) 
 5.「多様な性」の現実を考える(4)
  ●VTR視聴「バリバラ 地方セクシュアルマイノリティ 当事者の悩みを本音トーク」(2023.6.16 30m)
  ●VTR視聴「もやもやパラダイム~世界をめぐり考える・日本の"当たり前" 第2回 結婚」(2022.8.16 30m)
    ●短時間の意見交換
第9回(2023.11.27)・第10回(2023.12.4)・第11回(2023.12.11)・第12回(2023.12.18)・
第13回(2023.12.25)
 6.「子ども・若者たちとジェンダーについて考えるデジタル紙芝居」づくり(1)~(5)
*以下の各項目の活動を行なう。※印1つ分を1回の授業で進める範囲の目安とするが各回にどこまで進行するかについては、各班に任せる。
※ 6-(0)-1この授業で「子ども・若者たちとジェンダーについて考えるデジタル紙芝居」づくりを行なう理由(説明)
  6-(0)-2  デジタル紙芝居テーマ個人案一覧表にもとづく班編成
  6-(1)-1 デジタル紙芝居の「テーマ」(仮)の設定
  6-(1)-2-1 そのデジタル紙芝居によって、お客さんに何を伝えたいか?
  6-(1)-2-2 ジェンダーという概念について、デジタル紙芝居の中でお客さん(子ども・若者)にどう伝えるのか(あるいは、伝えないのか)の相談
※ 6-(2) 全班の暫定プラン発表
   6-(3) 希望者の班移動と班メンバーの確定
  6-(4) デジタル紙芝居のテーマの確定
      6-(4)-1 デジタル紙芝居の内容全体を要約する「テーマ」
      6-(4)-2 デジタル紙芝居の表紙に表示する「タイトル」
  6-(5) デジタル紙芝居作品における「ジェンダー」の語の扱いの確定
  6-(6)-1(参考)学習対象の発達段階の把握のために(資料紹介)
  6-(6)-2 学習活動の主体の絞り込み ⇒就学前(幼稚園・保育園)/小学生(低or中or高学年)/中学生/高校生/大学生/社会人 の中から選ぶ
※ 6-(7)-1 デジタル紙芝居の中でお客さんにどのような「問い」を発するか?(案)
  6-(7)-2 デジタル紙芝居の中でお客さんにどのような学習活動を要求するか?(案)
  6-(8)-1 班員自身の学習の深化とデジタル紙芝居の内容作成準備のための資料についてのリサーチの相談と役割分担
※ 6-(8)-2 リサーチ結果についての報告・交流
  6-(9)-1 デジタル紙芝居の内容項目案の出し合いと絞り込み
  6-(9)-2項目ごとのスライド及び読み上げ原稿作成の分担
  6-(9)-3 各自でのスライド作成作業
※ 6-(10)-1 各自のスライドを並べてデジタル紙居全体の構成・進行について検討する
  6-(10)-2 デジタル紙芝居の中でお客さんに投げかける問いと提案する学習活動を(必要なら修正した上で)確定&それを設定するスライドの決定
    6-(10)-3 前項の検討に基づく各自のスライドの修正作業とスライドファイルの完成
    6-(11) デジタル紙芝居の操作&ナレーションの担当者決定と完成したデジタル紙芝居の試演
第14回(2024.1.15)
  6-(12)デジタル紙芝居発表会(前半)
第15回( 1月22日)
  6-(12)デジタル紙芝居発表会(後半)
  6-(13) 班別総括討論
  6-(14) 班別総括(質問への回答を含む)の発表
    6-(15) 佐藤の全体総括

(2024年度)
第1回(2024.9.16)
 1.学習開始の前提として
  1-(1)生育史に関するアンケート(①「女らしく」と言われた経験/②「女のくせに」と言われた経験)
  1-(2)小中高において女性差別・男女平等について、及びsexual minorityについて学習した経験の交流
  ※『【改訂版】国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(2018/邦訳2020)について
第2回(2024.9.23)
 2.性に関する諸概念の定義
  2-(1)ジェンダーの定義・セクシュアリティの定義
  2-(2)性の多様性について-生物学的な性・性自認・性的指向・性的表現
第3回(2024.9.30)
 3.majority的視点(cisgender女性とcisgender男性の関係)からジェンダーを考える
  3-(1)VTR視聴「クローズアップ現代 女らしくって言わないで!声を上げ始めた若者たち」(2022.5.10  26m)と自由な意見交換
  3-(2)保幼小中高での生活における「隠れたカリキュラム」として女性差別・女性蔑視・男性優位などを実感した経験の交流
第4回(2024.10.7)
 4.「cisgenderの女性・男性の性行動(生殖の性)」の学習について考える
  4-(1)小学校2年生に「性交」も含めて生命誕生を教えた野村正博実践(1988年)のVTR視聴
  4-(2)小学校学習指導要領における「性」の扱い・「歯止め規定」について
   4-(3)野村実践についての意見交流
第5回(2024.10.14)
    4-(4)2024年度改訂版小学校保健(3・4年)教科書を検討する
       ~いまなおcisgenderのみを想定した性的発達・二次性徴の学習でよいのか?~
第6回(2024.10.21)
 5.「多様な性」の現実を考える(1)
  ●VTR視聴「ABCドキュメンタリースペシャル パパがある日女性に」(2022.5.15 朝日放送TV 1h)
    ●VTR視聴「NNNドキュメント'23 レインボーな僕~高校生のカミングアウト」(2023.5.29 26m)
    (授業中に意見交換する時間がないため、小レポートを通じての誌上交流とする)
第7回(2024.10.28)
 5.「多様な性」の現実を考える(2)
    ●「ぼくたち、弁護士 "夫夫"です」(2022.5.29 50m)
    ●自由な意見交換
第8回(2024.11.11)
 5.「多様な性」の現実を考える(3)
  ●VTR視聴「バリバラ 地方セクシュアルマイノリティ 当事者の悩みを本音トーク」(2023.6.16 30m)
  ●VTR視聴「もやもやパラダイム~世界をめぐり考える・日本の"当たり前" 第2回 結婚」(2022.8.16 30m)
    ●自由な意見交換
第9回(2024.11.25)・第10回(2024.12.2)・第11回(2024.12.9)・第12回(2024.12.16)・
第13回(2024.12.23)
6.「子ども・若者たちとジェンダーについて考える「パワーポイント・プレゼンテーション」づくり
※印1つ分を1回の授業で進める範囲の目安とし、進行については、各班に任せる。
※6-(0)-1この授業で「子ども・若者たちとジェンダーについて考える「パワーポイント・プレゼンテーション(以下PPと略記)」づくりを行なう理由(説明)
 6-(0)-2  PPテーマ個人案一覧表にもとづく班編成
 6-(1)-1  PPのテーマ(仮)の設定
 6-(1)-2-1 そのPPによって、視聴者に何を伝えたいか?
 6-(1)-2-2 ジェンダーという概念について、PPの中で視聴者(子ども・若者・大人)にどう伝えるのか(あるいは、伝えないのか)の相談
※6-(2) 全暫定班の暫定プラン(=(1)-1/-2-1/-2-2のうち前回決めたところまで)の発表
 6-(3) 希望者の班移動と班メンバーの確定
 6-(4) PPのテーマの確定
 6-(4)-1 PPの内容全体を要約する「テーマ」
 6-(4)-2 PPの表紙ページに表示する「タイトル」
 6-(5) PP作品における「ジェンダー」の語の扱いの確定
 6-(6)-1 (参考)学習対象の発達段階の把握のために(資料紹介)
 6-(6)-2 学習活動の主体の絞り込み ⇒就学前(幼稚園・保育園)/小学生(低or中or高学年)/中学生/高校生/大学生/社会人の中から選ぶ
※6-(7) PPの中で視聴者にどのような「問い」を発するか?(案)
 6-(8)-1 班員自身の学習の深化とPPの内容作成準備のための資料についてのリサーチの相談と役割分担
※6-(8)-2 リサーチ結果についての報告・交流
 6-(9)-1  PPの内容項目案の出し合いと絞り込み
 6-(9)-2  項目ごとのスライド及び読み上げ原稿作成の分担
 6-(9)-3  各自でのスライド作成作業
※6-(10)-1 各自のスライドを並べてPP全体の構成・進行について検討する
 6-(10)-2 PPの中で「視聴者」に投げかける問いを確定しそれを設定するスライドの内容を決定する
 6-(10)-3 「問い」を提示するスライドの確定をふまえて、分担して作成したスライドについて必要な修正作業を行った上で、スライドファイルを完成する
 6-(11) 発表会でのPPの操作担当者とナレーション担当者、その他必要な班内の役割分担を決定し、完成したPPの上演リハーサルを行なう。リハーサルの上演所要時間を記録し、授業終了までに佐藤に口頭で報告する。
第14回(2025.1.15)
 6-(12) PP発表会
第15回(2025.1.20)
 6-(13) PP発表へのコメントを踏まえての班別総括討論
 6(14) 班別総括(質問への回答を含む)の発表
 6-(15) 佐藤のまとめ  

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